教育機関の方へ
私の指導法にご興味のある教育機関の方は、お気軽にご連絡下さい。
また、自分もそのような指導法を身につけたいとお考えの方は、ご自身で調べられ、納得された上で習得にいらして下さい。
1人でも多くの方にお伝えできればと願っております。
過去に指導した科目
英語・数学・国語・化学・生物・地理・倫理・現代社会・小論文
合格実績
教育機関以外での指導生徒も含んでおり、指導科目が多く、長年にわたって指導しておりますので、さまざまな大学・学部の合格実績があります。必ずしも全ての受験科目を指導したわけではないので、それなりに割り引いてお考え下さい。
北海道大学…歯学部・水産学部
東北大学…工学部
東京大学…文1・理1・理2
名古屋大学…医学部(医)
京都大学…理学部・薬学部・医学部(医)・医学部(検査)・農学部・総合人間学部
大阪大学…医学部(医)・医学部(検査)・文学部・外国語学部
九州大学…歯学部・芸術工学部
(東京工業大学以外の主要大学全て)
上記以外の医学部医学科…中国四国地方全ての国立大学・信州大学・大阪市立大学・佐賀大学・大分大学
私立大学…主要大学全て
2015年度概観
いろいろなご縁が重なって、沖縄県宜野座村教育委員会教育長から「教育委員会が運営する宜野座村営塾の進学支援をしてほしい。できればそのノウハウを宜野座村全体に広げて欲しい」というご依頼を3月末にいただき、一瞬の躊躇の後、お引き受けすることにしました。
私が連絡をいただいたときに教育長は「沖縄は所得水準をはじめ、本土に比べるとあらゆる点で遅れている。その遅れを取り戻すためには、まず教育からだ。沖縄の大学進学率を何としても本土並みの進学率にしたい。現在の37%から55%にしたい。」と力説されていらっしゃいました。ノーベル平和賞を受賞されたときのマララ・ユスフザイさんの”One
child, one teacher, one book and one pen can change the world. Education is the
only solution. Education
first.”というスピーチと、まさに同じ内容を熱く熱く語って下さいました。そして、「4月30日に村営塾の開講式があるので、簡単なスピーチをしてほしい。」とのご依頼を受けました。そこで、スピーチだけではもったいないので、実際に授業をしたいと申し上げたところ、4月29日から5月2日にかけてご招待いただきました。(開講式の様子はhttp://www.ginoza.ed.jp/news/518.phpでご覧いただけます。残念ながら私は映っておりません)そして、授業をするに当たり、生徒のみなさんの力を知っておかなければどんな授業をすればいいのかが分からないので、どのような状況かを現場の責任者の方にお尋ねしました。そうすると「村営塾の生徒は全員宜野座高校の生徒で、宜野座高校の受験偏差値は沖縄県で最低で、35です。高3生は宜野座高校のトップから13名ですが、英検4級を受けたとして、3人がなんとか合格できそうなレベルです。」という答が返ってきました。「ああ、過去の高校の時と同じだな。」と思い、そういう準備をしていきました。
しかし、実際に授業をしてみて驚きました。本当によくできるのです。私が初めての英語の授業でよく使うネタの一つに「”I
love
you.”はどう訳す?」というのがあります。ほぼ全員が「私はあなたが好きだ。」という主語、目的語、述語の揃った文で答えるので、「ホンマにそう言う?大阪やったら好きな子には『好っきゃねん』としか言わへんで。『私』も『あなた』もつけへんのが普通やで。」というところから始め、SVOの話や英語と日本語の文構造の違いを説明した後、夏目漱石の「月がとっても蒼いなぁ」に持っていって直訳と翻訳の違いを説明するというのが一連の流れになっています。ところが、いきなり「これ知ってる。『月がとってもきれいだなぁ』って訳すんでしょ。」という生徒がいたのです。このとき、そう答えてくれた彼が賢いというよりも地域全体の教養の高さを感じてびっくりしました。このようなことを面白いと感じる人がいるからこそ、その生徒の心に残っていたということだからです。本当に感動しました。
授業終了後、『月がとってもきれいだなぁ』の大感動がさめやらぬ私に、教育長がおっしゃいました。「なんとか村営塾から6人、国公立大学合格を実現させていただけませんか。開塾直後には村営塾から5人国公立大学に合格したのですが、その後はどんどんと減ってしまい、昨年度はとうとう1人だけになってしまいました。指導して下さった村営塾の先生方も気落ちされてしまい、残る方法は、民間の力、私塾の先生方の力をお借りすることだと考えたのです。それで地元の大手予備校に業務委託し、さらにその代表から先生のことをお聞きし、お招きしたのです。宜しくお願いします。」私は「先生、沖縄の子どもたちは本当に賢いです。別に僕がなにか特別なことをしなくても、普通にやっていただければ大丈夫です。今、13名の生徒さんがいらっしゃるので、全員が国公立に合格されるのも夢ではありません。僕もできる限りの協力をさせていただきます。今度は6月の初めに時間を作れますので、お招きいただけるのでしたら馳せ参じます。」とお答えしました。すると「もちろんお招き致します。それでは、来月も宜しくお願い致します。」とおっしゃっていただけ、6月の沖縄行が決定しました。このとき「岡山学芸館でも明誠学院でもすごい子はいたもんなぁ。そして、その子らの背中を見て育った下の学年の子らもドンドンできるようになって行ったよなぁ。宜野座の子らは、今までのすごい子らと全く遜色ないよなぁ。ホンマに優るとも劣らずやもんなぁ。これは、絶対うまいこと行くよなぁ。」と思いました。成功の予感しかしなかったのです。しかし、ここから思いもかけない苦難の連続を強いられることになったのです。
村営塾では英単語の暗記だけを5月中は確実にしていただくということで6月の再訪問を迎えました。到着初日、今回は生徒面談から入りました。そして、驚愕の事実に遭遇したのです。「高3生は宜野座高校のトップから13名ですが、英検4級を受けたとして、3人がなんとか合格できそうなレベル」どころか、2級合格者1名、準2級合格者7名、3級合格者1名、4級合格者2名で、13名中英検4級に合格していない生徒はわずか2名にしかすぎなかったのです。(それでも『月がとってもきれいだなぁ』の感動は薄れることはありませんが。)このことが驚愕の事実ではなく、これだけ英語ができるにもかかわらず、英単語の進捗は、最もよく進んでいる生徒でさえ高校初級(英検準2級レベル)の途中だったことに驚いたのです。現場の責任者の方に詳しく事情を聞いたところ「私は全体の責任者で、各学年のことはあまり詳しく存じておりません。高3は授業に入っていないので、全くわかりません。英単語は英語担当の先生に授業中に必ず取り組むように言ってあります。英検合格者数につきましては、調査をしていたらしいことは知っておりましたが、私は把握しておりませんでした。また、この前お伝えした人数とレベルは、高校受験偏差値からこんなものかなと思った私の推測です。」とお答えくださいました。前回も、今回も、この情報に従って私が授業準備を整えてくることなどは、全く思われなかったそうです。また、英単語プリントの指導法やパソコンソフトの運用法も忘れておられました。
しかし、過去の経験から、生徒を指導することよりも指導する側を指導する方がはるかに困難であるということは骨身に沁みておりましたので、「まぁ、こんなものだろう。昔から『してみせて 言って聞かせて させてみる』とか『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ』というし、全力で『糠に釘を打つ』のは毎度のこと。これだけできる子たちなんだから、体の許す限り頑張ろう。」という思いを抱いて帰岡しました。
帰岡後は、毎日英単語の進捗状況をメールしてもらい、それに応じて各生徒にメールを送るという日々が始まりました。早いときで午前0時、遅いときは午前4時までメールを打ち続けました。送られてくるメールからそれぞれの生徒の伸び具合が分かるので、ついこちらも力が入ってしまうのでした。単語ができるようになった生徒には熟語や並べ替えの課題も並行してやるように指示したり、推薦のための志望理由書の準備に入るように指示したりと、ますます時間が掛かるようになって行きました。しかし、というかやはり無理は長続きせず、一昨年に患った頸椎ヘルニアの手術を受けることになりました。そこで、私の代理に1年でセンター試験の得点を300点アップした卒業生を送り込み、7月末に合宿指導を行ってもらいました。なんとか動けるようになった9月、再度私が指導に参りました。
そして…、
9月に行われた(沖縄のAO・推薦入試は他県に比べて早くに行われます)琉球大学のAO入試に志願した1名と、沖縄県立名桜大学の推薦入試に志願した3名全員が合格しました。昨年は1人だけしか合格しなかったことと、村議会の懸念が大きかったこともあってか、教育長から以下の文面のメールをいただきました。
「民間塾の力量と原田先生のご指導・ご助言・情熱に深く感謝しております。委託初年度、しかもこの時期に合格者を輩出できたことは、これから挑戦する塾生たちの大きな励みと、難関に立ち向かう推進力となるとともに地域、保護者からの村営塾に対する信頼感を得る最大の効果となりました。
今後とも子どもたちの夢実現にご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げ御礼といたします。」
その後の推薦入試も順調に進み、教育長から以下の文面の新年のメールをいただきました。
「あけましておめでとうございます。手術をされたようですが、お身体の調子はいかがでしょうか。常日頃から村営塾に対しご高配をくださり感謝しております。お陰様で、村営塾の受験生も順調に進んでおります。国公立合格者も7名(途中入塾者1名含む)、先週は生徒保護者を含めた、センター試験出陣式をおこない激励と志気を高めました。」
過去にお手伝いした教育機関
岡山中学高等学校
岡山学芸館高等学校
明誠学院高等学校
宜野座村営塾「21世紀みらい」
住所:700-0902 岡山市北区錦町1-8 木材会館2F
電話番号:090-4100-3825
お電話によるお問い合わせは、午後1時から午後10時までの間にお願い致します。